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zoom RSS (405) 国民栄誉賞考

<<   作成日時 : 2018/01/14 14:33  

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 井山裕太7冠の国民栄誉賞受賞は素直に嬉しい。大嫌いな安倍内閣もこの件だけは褒めてあげる。井山裕太の2度にわたる7冠獲得が「歴史に刻まれる偉業」として認められたのと同時に、囲碁という伝統文化に対し「広く国民に敬愛され社会に明るい希望を与えることに顕著な業績」と日本政府が折り紙を付けてくれたことに、長年囲碁一筋の研鑽を積んできたよしじいは心から喜んでいる。
 そこでこの機会に過去の国民栄誉賞受賞者の歴史を調べてみた。1977年の王貞治に始まり、16年の伊調馨まで39年間に23人の個人と1団体が受賞している。
 ジャンル別ではスポーツがダントツで11人(冒険家の植村直己を含め)と1団体、ついで映画・演劇関係が監督、俳優合わせて5人、流行歌が作曲家4人、歌手2人、漫画家1人となっている。更にスポーツ11人+1団体の内訳はプロ野球4、相撲2、レスリング2、柔道、冒険家、マラソン、サッカー各1である。
 ということは我が国において「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与える顕著な業績」を示したのは、なんと言ってもスポーツであり、その中でもプロ野球の功績が大きく評価されていることが明白と言える。戦後、まだ一面の焼け野が原、食糧難、物価高の昭和21年4月にいち早く長期ペナントレースを立ち上げ、娯楽に飢えていた国民の人気を掴んだ効果がここに出ている。長年のプロ野球ファンたるよしじいには快哉ではあるが、衣笠祥雄をのぞいて、王、長嶋、松井と巨人勢が占めているのは、その実績から当然ではあるがやや不満ではある。当然イチローが入るべきであるが、小泉政権時代推薦しようとして辞退された経緯がある。やがて彼も現役を引退すれば素直に受けるだろう。
 レスリングの吉田沙保里、伊調馨はオリンピック連覇の功績から当然である。兎に角、練習に次ぐ練習、世界中の女性でこれだけ過酷な練習に耐えたのは日本人のこの二人以外にないというくらい厳しいものであったらしい。当然の受賞である。
 戦後復興の早さではプロ野球に匹敵する映画・演劇界から、監督の黒沢明、俳優の長谷川一夫、渥美清、森光子、森繁久彌が選ばれている。いずれも戦後の焼け跡時代から営々とその芸を磨いてきた練達の士であり、中でも映画・寅さんシリーズと抒情歌などの森繁;節はよしじいも長年楽しましせてもらった。
 面白いことに流行歌の世界で歌手は、美空ひばりと藤山一郎の二人だけだが、作曲家は、古賀政男、服部良一、吉田正、遠藤実と4人受賞している。確かにこの4人が紬ぎ出したメロデイーは日本人の心の中に広く、深く浸透し、昭和世代にとってはカラオケ定番として愛されてきたものである。それに比べて作詞家の名前が一人も上がってこないのは気の毒であるが、やっぱり唄は詩よりも曲の方が優先しているようである。
 広く国民に夢と希望を与えたという意味では、国民栄誉賞の制度の発足した1977年以降よりも終戦直後、日本人が本当に敗戦に打ちひしがれ、食糧難、物価高で困窮している時、「リンゴの唄」「東京ブギウギ」「長崎の金」などの流行歌、プロ野球で大下のホームラン、そして数々娯楽映画などが日本中をぱっと明るくしてくれた功績は大きい。この時に日本人にとっての3大娯楽として、流行歌、プロ野球、映画・演劇が定着し、その後に制定された国民栄誉賞でもこの3大部門から選ばれてきたのは当然の成り行きであった。
 今回、その壁を破り囲碁と将棋の世界から井山、羽生という二人の天才棋士が前人未踏の大記録によって受賞することになり、日本人の趣味、娯楽にこんな素晴らしい文化があること広く知らしめてくれた。
 快哉である。
 

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